Anatomy of Satisfaction
走ることへの情熱を再燃させる。この冬、新しく生まれ変わる。
2024秋冬プロチーム コレクション
10 October 2024
肩に受ける爽やかな風と晴れが続く今の季節とは異なり、冬はまるで、暗い終着点のように見えるかもしれません。しかし、私たちはそう捉えてはいません。それは回想と再生の時であり、自分自身を見つめるときなのです。
マエストロとして名高いMarco Pierfederici博士のライフワークにインスパイアされました。博士はレジェンドであるEddy Merckx(エディ・メルクス)のトレーナーとして輝かしい経歴を持ち、穏やかなスタイルの指導が得意な指導者でした。私たちのフィルム製作に影響を与えた彼の講演にて、冒頭彼はこう語り始めました:
Peirfederici博士の研究は、プロになりたてのライダーを対象にしたものではありますが、私たちはバイクに乗るすべての人に当てはまるものだと考えています。新しい年に向けて野心あふれるレーサーたちも、過去最高の1年を楽しむための基礎固めをしたい人も。マエストロのアドバイスはシンプルで、それはEddy自身も大切にしていました:自分が乗りたいと思うだけ乗れば良く、それは長くても短くてもいいのです。ただ乗り続けることが大事。
このアドバイスは、個人の時間をより大切にして、自分にいかに最適なスタイルを見つけるかを模索する現代の風潮に、ピッタリと合っています。つまり、これは「自分のために時間を使おう」と言っているのです。そして複雑なことは忘れてペダルを回し、頭をすっきりさせましょう。以下は、このアドバイスに関するRapha独自の解釈です。
Be Out There
考えすぎない。ひたすら走る。ただそれだけ。それが自分を形作る。なぜならば、走りを上達させる最善の方法は、自転車で走ることだから。もちろん、補助的なトレーニングを行うことで、何らかの形でパフォーマンスを向上させることは可能ですが、特定のアクティビティが上達するための最善の方法は、そのアクティビティを行うこと以外にはない、と言っても過言ではありません。幸いなことに、多くの人にとって自転車に乗ることは楽しい娯楽です。仮にそうでない時は、そうなるように、自然と自分自身のために考えて走っています。
そこで、プレッシャーから解放され、喜びだけを実感しながら走る方法をご紹介。この方法で今後の2,500kmは楽に走ることをお勧めします。頑張らない。ケイデンスは低く保つ - 回しすぎない。浮遊感は必要ありません。ペダルは力を込めて踏み込むのではなく、足裏に感じるのみ。そうすることで、トレーニング、コンディショニング、そして将来のフォームの土台となる、しっかりとした基礎ができ上がります。
感覚への刺激を楽しむ
聞くことを心がける。自分の心に聞く。自分の身体に聞く。探し続ける。その積み重ね。自分自身を感じよう。私たちはあらゆる知恵を働かせ、様々な工夫を凝らして、身体的な不快感を無くそうと精神的に抗おうとするのです。昔から、成功には必ず苦しみが伴うものと教えられてきました。しかし、今それは必ずしも正解ではないと考えます。無理のない流れの中で、精神と身体が自然につながってあなたを動かしていく。何か特別なものを感じる時はないでしょうか。感覚を探し求める。自分の身体、ライドそして取り巻く環境に耳を傾ける。
意図を持って、その環境を作り上げる要素をひとつひとつ探っていく。目的意識を持ち、常に心を砕く。今、このような心とからだのつながりを見つめ直すことを恐れないでほしいのです。結びつきが深まるのは、決してあなたの邪魔になることはありません。むしろ力を集中させたいときや問題を解決したいときに、大いに役立つはずです。結果的に、今までより一層完璧に近い要素を兼ね備えたサイクリストになっているでしょう。
複雑さは忘れて
ごくシンプルな表現で。ひとつの答えを導き出そう。すべて書き出す あなただけが導き得る答えを。ペダルを回し続ける。その途中、私たちが決して理解できないことがあるかもしれません。しかし自分がコントロールできないこと、まだ理解していないことを心配する必要はありません。全体像を理解するのには、時間がかかるものです。理解とは後からやってくるもの。コントロールできることだけを取り入れてみよう。ペダルを回し続ける。ごく小さな部分にこそ目を向けよう。
細部にまで気を配り、より親和性を高める時間なのです。ペダルを見る時のように、手に取ってひっくり返してください。全ての角度からよく見てください。あなたの視点がより深みを増すにつれて、あなたの知覚も広がっていくでしょう。ありのままで良いのです。自分が知っていることから一番遠い地点を見つけることで、さらに自分の理解が広がっていくのです。Be out there.
そして繰り返す。
そして繰り返す。そして繰り返す。そして繰り返す。そして繰り返す。望む結果に達するまで。そして繰り返す。そして繰り返す。そして繰り返す。そして繰り返す。