ラエル・ウィルコックス
超耐久自転車ライダー & レーサー
ツアー ディバイド 2023
ロッキー山脈を越え、カナダからメキシコ国境まで至る全長2,745マイル(約4420km)のウルトラ耐久バイクパッキングレース。女子レースの分野を牽引してきた彼女が、栄冠を維持する軌道に乗っています。
ラエルについて
ラエルが自転車を始めたのは、20歳になってから。通勤を楽にしようと始めたのが、すぐに自転車で世界中を巡る11年になったのです。故郷アンカレッジで自転車を始めた彼女は、バギーから水上飛行機まで、あらゆる乗り物をヒッチハイクしながら、アラスカ中の道を走りました。
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その後ラエルは、40カ国、およそ150,000マイル(約240,000km)を走りました。しかし彼女は2014年までレースに出場したことがありませんでした。彼女の最初のレースは、『The Fireweed 400』という400マイル(約640km)のセルフサポートロードレースでした。以来彼女は、より多くの女性や少女たちが自転車に乗るように働きかけながら、世界中で新しい記録を打ち立てています。
“「レース、旅、ルートのデザイン、そしてより多くの女性や少女たちがアドベンチャーライドをやることを後押しするためのプログラムの企画などの中でバランスを取っているの。2008年の私にとって初めてのクロスカントリー旅行以来、次の人生のステップに進む前に、もう数ヶ月乗っておこう。って思いながら、もう12年も経ってしまったけれど、ライドを続けて自分のベストを尽くすことに、今までにないくらいエキサイティングに感じています」
”
この10年、ラエルはアメリカ縦断も横断も何度も走っています。2015年、ラエルはカナダ国境からメキシコ国境までを縦断するツアー ディバイドで女性記録を打ち立てました。西から東への横断ライドは、トランスアメリカバイクレースに出場し、2016年には18日間で走りきり、総合優勝を果たしました。
2018年、ラエルは『ツアー ディバイド』で圧倒的な記録を出すことにしました。彼女のパートナーで映画監督のルーガイル・カラディテのサポートを得て、2019年に総合優勝に挑戦しましたが、前例にないほどの悪天候に見舞われ、他の多くのライダーと同じように彼女も途中で中止せざるを得ませんでした。彼女の2021年の目標? 13日22時間51分という記録をブチ破ること。
最新のアドベンチャー
幅1.2m、果てしなく続く支柱で地上1.5mの高さに設けられたアラスカパイプラインは、800マイル(約1300km)のルートのほとんどにおいて、この最後のフロンティアの手つかずの大自然の中に人類が残した唯一の痕跡です。唯一目印となるものは、プルドー湾の北極圏の前哨基地からヴァルディーズまで南に向かうパイプラインに沿って走る道のみです。
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アラスカで生まれ育ったラエル・ウィルコックスにとっては、この辺鄙な道が常に興味の対象だったのです。実際、彼女はすでにそのほとんどを走破していたのです。しかし今回、彼女はルートのFKT(ファステスト ノウン タイム)を設定し、ルートとその道に新たなモチベーションと挑戦を携え戻ってきました。彼女は自分自身を追い込むことで、どこに住んでいても、どんな経験値でも、他のライダーたちが彼女と同じように自転車を楽しむことを応援したいと思っています。
カナディアンロッキーのバンフとメキシコ国境のアンテロープウェルズの間、4,450マイル(約7,160km)にわたる大陸分水嶺を縦横に走るグレートディバイドは、世界で最もアイコニックな長距離マウンテンバイクルートの1つです。この天空に近い標高のトレイルでは、「普通」のライドなど存在しないのです。しかし、ウルトラサイクリングの基準から見ても、ラエル・ウィルコックスのこのルートにおける歴史は多様性に富んでいます。
現在、コースの記録は長距離界のレジェンド、故マイク・ホールが2016年以来保持している、13日22時間51分となっています。マイクのメソッド的に走行距離を管理する計算されたアプローチにヒントを得ながら、自分なら記録を破れると確信したラエルは、この仕事をやり遂げるため、ロッキーに戻ってくるのです。ラファ ゴーン レーシングのこのエピソードでは、どんな自転車ライドよりも遥かに大きな問題に直面する彼女の姿を捉えました。
ラエルのキット
ラエルのキットは、ライドの目的やペースに合わせて彼女が選び、レースでは限界に挑むためのセレクションをしています。