リージョン オブ ロサンゼルス(L39ION OF LOS ANGELES)
アメリカのクリテリウムシーンを席巻するリージョン オブ ロサンゼルスは、表彰台より遥か先の目標を見据えたパーパスドリブンチームです。
リージョン オブ ロサンゼルスのライダーたちが着用する、過去と現在、未来の黒人の成功物語を祝福するデザインの特別版キット。
05 August 2022リージョン オブ ロサンゼルスはもちろん、すべてのチームをサポートできることをラファは誇りに思っています。結成後すぐに頭角を現したリージョン。ファンを楽しませる姿勢を貫き、グラスルーツの発掘に力を注ぐチームは、アメリカのロードレース界に新風を吹かせました。
チームに所属するすべての選手にとって、特別な場所で開催されるタルサは特別なレースです。アメリカ気鋭のレーサーたちが集結する3日間の名レースですが、良くも悪くも歴史的にタルサにはもっと深い意味合いがあるのです。長年にわたってタルサのグリーンウッド地区は黒人たちの成功の象徴とされてきました。それはまるで黒人によって作られた、黒人のためのコミュニティだったのです。
アメリカで最も裕福な黒人たちが住むことから、グリーンウッド通りは「ブラック・ウォール街」とも呼ばれていました。しかし、1921年5月に事態は一変します。グリーンウッド地区に住む何百人という黒人たちが無惨にも殺され、武装化した白人至上主義の暴徒たちによって住む家や経営施設が破壊されたのです。何十年間もかけて築き上げられたコミュニティが、わずか24時間で消失してしまいました。
破滅的な被害を受けながらも、グリーンウッドの精神が消え去ることはありませんでした。トレイ・タックストンに代表される起業家のおかげで、現在もその精神は生き続けています。現在に至るまでの過去を祝福し、タルサに限らず世界中の黒人起業家の将来を鼓舞するために、トレイはウェアブランドの「グリーンウッド アベニュー」を立ち上げ、「ブラック・ウォール街」の伝統を後世に伝えようとしています。
今年、リージョン オブ ロサンゼルスのライダーたちは、トレイとのコラボレーションにより誕生した特別版キットを着用します。黒人が運営する唯一のプロサイクリングチームであるリージョンは、所有されることなく自ら所有すること、待つのではなく自ら機会を生み出すことの重要性を認識しています。タルサの歴史を深く知り、黒人が経営するビジネスの未来を構築するために、チームの特別版キットにはコラボレーションの証であるグリーンウッド アベニューのラベルが付きます。
タルサの次世代サイクリストに機会を提供するために、キット売上のうち43,000ドル(約¥5,803,000)を地元の草の根活動団体『サイクルキッズ』に寄付します。ラファ ファンデーションの元受領者でもある『サイクルキッズ』は、地元の学校をベースに自転車の啓蒙を行うパイオニア的なプログラムを運営。子どもたちがサイクリングを通して自信を持ち、健康的に成長することを目的にしています。
マイノリティかつ脆弱なコミュニティの子供たちに光を当て、心身ともに健康な人生のスタートを切るための基本的な権利を確保するために活動しています。このコレクションの売上の一部は、若いサイクリストを2年間サポートする彼らのタルサプログラムに充てられます。