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ジャスティン・ウィリアムズについて。


2018年〜2019年の全米アマチュアロードレースならびに同クリテリウムチャンピオンのジャスティン・ウィリアムズはロード界を代表する俊足スプリンターです。ロサンゼルスの中で治安が悪い地域として知られるサウスセントラル出身。彼のアマチュア界の頂点に達するまでの道のりは苦難に満ちたものでした。

彼は自分のやり方を貫くことを決めたのです。
心臓が刻むビートに合わせて走ること。
すでに彼はロードレースに変化をもたらしています。

これが彼のコーナーであり、
彼のクリテリウムであり、
彼のサイクリングそのものなのです。

2019年6月21日

「みんな準備はできていた。列車がやってくるぞってね」- カーティス・メイフィールド

一度折れた骨は強くなる。確かにそれは一理ありますが、復活するためには強靭な精神力が必要です。ジャスティン・ウィリアムズはキャリアの中で何度も挫折を経験しました。しかし彼はその度に復活を遂げたのです。将来が嘱望されながらも、伝統を重んじるスポーツの中で、彼はそのキャリアの中で何度も繰り返し否定され続けてきました。ロサンゼルス南部出身の30歳は、やがて自分のための独立したサイクリングチーム『リージョン(軍隊)・オブ・ロサンゼルス』を立ち上げるに至ります。スポンサーとしてラファとスペシャライズド、シマノを味方につけたジャスティンは、自らをチームリーダーとし、ロードレースというスポーツにはびこる不公平を是正するために活動を開始しました。

『リージョン』は様々な民族的バックグラウンドをもつ才能溢れるレーサーの塊です。連盟の育成プログラムやシステムに沿った選手である必要はありません。ロードレースの中で自分の道を選択する自由を若い選手たちに与え、広がりのあるエネルギーとともに無敵のリードアウトトレインを走らせ、ロサンゼルスを中心にしたクリテリウムシーンを席巻するのがジャスティンの夢だったのです。

もちろん選手としてのジャスティン自身の野望や夢が終わったわけではありません。

「一流選手は一流のレースで一流の走りをするんだ。さあ行くぞ」– ジャスティン・ウィリアムズ

『タルサ・タフ』は週末にかけて行われる自転車の祭典です。春休みらしいパーティーの雰囲気を醸し出しながら、ハイレベルのサーキットレースが実施されます。プロアマ問わず、アメリカ中から集まったスピード自慢のスプリンターたちが刺激的なオムニアム形式のレースに挑むのです。

ジャスティンはまだ一度も勝ったことがありませんでした。今年、今から3週間前、ジャスティンは3戦のうち最初の2戦で勝利しました。大会初日、常にスピードが30mph(約48.3km/h)を下回らないハイスピードな展開の末、ジャスティンは最終コーナーでラインを塞がれながらも、力強いスプリントでフィニッシュラインを先頭通過。勝利を確信するのが早すぎたため、危うく差し切られるところでした。

大会2日目、彼は余裕を持ってスプリントし、余裕を持って勝利を祝福しながらフィニッシュ。登りが組み込まれた日曜日の夜のレースでは、ジャスティンの若いチームメイトであるショーン・マッケルロイが2位に。『リージョン』の選手たちは誇りを胸にアフターパーティーに突入しました。

「高すぎる山はないし、
低すぎる谷もない」– マーヴィン・ゲイ

強い意志こそがジャスティン・ウィリアムズの成長の秘密でした。毎日フットボールに勤しんでもおかしくない20人の親戚の最年少。ジャスティンは身体の小ささを言い訳にすることなく、逞しく成長していきました。類まれな才能の持ち主でしたが、相次ぐ怪我やレースに全く興味を示さない母親の影響もあり、自分で道を切り開きながら、苦難のキャリアを歩むことになります。

「ロサンゼルスのサウスセントラルで生まれ育ったんだ。そこにはチャンスなんて転がっていない」とジャスティン。「その地域にすむ黒人の3人に1人は人生の中で一度は刑務所に入ったことがあるという統計もある。生まれた時点でビハインドを食らっていたんだ。でも若い時から明確なビジョンがあった。他の奴らと同じように育ちたくないというビジョンがね。その状況から抜け出す理由として、サイクリングは完璧だった」。

ジャスティンの父親も強力なロードレーサーでした。彼は当時13歳だった息子と初めてロードライドに出かけた時、家から50マイル(約80km)離れた場所で完全に息子を千切って置き去りにし、サイクリングの厳しさを示したのです。「これが簡単なスポーツじゃないことを理解させたかったんだと思う」。それでもジャスティンは我慢を貫きました。それに、彼には家族ぐるみの付き合いでもあったラザン・バハッティ(世界で数少ない黒人プロサイクリスト)というロールモデルがいたのです。「自分が生まれた環境から見ると、レースに出るために世界を転々するなんて、とにかく大きくて、パワフルなことに見えた」とジャスティンは振り返ります。

巧みなバイクハンドリングと大胆不敵な姿勢、そして爆発的な加速を生み出す強脚の完璧な組み合わせにより、ジャスティンはすぐさまスプリンターとして頭角を現しました。10代のうちに彼はレースで勝ちまくったのです。当時、彼の頭の中には全米ナショナルチームの育成プログラムに入ることしかありませんでした。星条旗のジャージに袖を通すことを夢見ていたのです。

その成績に反して全米自転車競技連盟にないがしろにされていることを感じつつも、ジャスティンは17歳の時にトラックレースで全米タイトルを獲得(3勝のうち1勝目)。そこでナショナルチーム入りを果たしました。「彼らはトラックレースに集中するように求めてきたけど、気持ちはロードレースにあった。自分の中に大きな葛藤があったよ。目の前に素晴らしい機会があったのに、気持ちは違うところにあったんだ。最終的に、やっぱりロードレースに戻ることになった」。

この、他人の期待や希望に関係なく、自ら望んだことを貫く頑固なまでの決意は、彼のキャリアを語る上で欠かせない要素です。その頑固さが正しくても間違っていても、彼の賞賛に値する立場を形作ってきたのです。ジャスティン自身が認めるように、頑固さが彼の人生に困難をもたらすことも多々ありました。

「名前を書き出して、リストを作るんだ。
本物は消えていき、偽物が残っていく」
– J. コール

かつてジャスティンは師匠とも言えるバハッティとともに、タイラー・ハミルトンやマリオ・チポッリーニが所属していたアメリカの『ロックレーシング』でレースに出場していました。ティーンエイジャーが選ぶ最初のチームとして決して理想的なものではなかった『ロックレーシング』は翌年に解散。「とてもタフな状況だった。どうすればいいのかさっぱりわからなかった」とジャスティンは当時を回想します。ロードレースの夢を諦めなかったジャスティンは、2010年、アクセル・メルクスが若手育成のために立ち上げた『トレック・リブストロング』に加わりました。

同じチームには将来ワールドツアーで活躍するテイラー・フィニーやベン・キング、アレックス・ドーセット、ネイサン・ブラウンが所属していました。さらに全米ナショナルチームとしてベルギー遠征に参加。若手の登竜門であるケルメス(ベルギーのプロ/アマチュア混成レース)でジャスティンは目覚ましい結果を残します。

「1レース目のケルメスを走り終えた時、ナショナルチームのコーチにこう言われた。『ここで良い選手になれるぞ』ってね。俺の時代が来たと思った。パリ〜ルーベのU23レースではテイラー(フィニー)の優勝をサポートした。素晴らしい経験だった。地元に帰って、久々にガールフレンドと再会。ナショナルチームには『いいか、1週間後にまたヨーロッパに戻るぞ』と言われていたんだ。知らないうちに、その1週間で事態は変わっていた。『レース以外のことも考えないといけない』と思っているうちに。結局ヨーロッパに戻ることはなく、電話がかかってくることもなかった。育成マップからこぼれ落ちたんだと分かった」。

「俺を嫌う人々を黙らせる一撃」– ジャスティン・ウィリアムズ

こうしてジャスティン・ウィリアムズの苦難に満ちた年月が始まったのです。

「失われた時間だった。当時『あいつは扱いにくい奴』という評判がつきまとった。どこでそんな評判が生まれたのかは分からない。確かに傲慢だったかもしれない。でもそれはスプリンターになるための過程であり、若い自分はライバルたちからリスペクトを得るためにもがいていた。それに、黒人に対する誤解もあった。人々は俺を『怒った黒人』だとみなしたんだ。20〜21歳の自分は道に迷っていた」。

誰も彼をチームに迎え入れたがらない雰囲気を感じ、プロ選手になる夢を諦めたジャスティンは大学に入り、アパートを借り、仕事を得ました。レース活動は継続しましたが、チームのカテゴリーは下がる一方。国内レーシングの些細な駆け引きに首を突っ込み、チームメイトやチーム首脳陣と仲違いの状態になりました。転機を迎えたのが、弟のコリー(同じく才能溢れるスプリンターです)がアメリカに拠点を置くプロチームの『サイレンス』と契約した2016年のこと。コリーは首脳陣に持ちかけ、兄の契約も獲得したのです。

「もううんざりしていた」と、ジャスティン。「でももう1年だけやってみようと思った。弟のプロ1年目だったからね。トレーニングパートナーとなって、彼をサポートしようと思った。でも、その年にチームが契約した選手の中で最後の最後だった俺が、最終的に16レースで勝ったんだ」。

「どんなサクセスストーリーの裏にも、柔軟な適応力と対応力、修正力が間違いなく存在している」– リチャード・ブランソン

アメリカのクリテリウム王の復活。ジャスティンのキャリアが再び光を取り戻しました。しかし、2017年に『サイレンス』はジャスティンと契約更新したものの、弟コリーと更新せず。ジャスティンはスポーツ界における無機質な裏切り行為を目の当たりにしました。ジャスティンは残っていた1年間の契約を消化することになりました。

「『サイレンス』のためにレースを続けなければならなかった。ビジネスとして、出場を続けたんだ。捨てたような1年間だと割り切っていた。チームのために勝つのではなく、自分のために勝った。家族のために勝ち続けた。コリーに『全てを撃ち砕いてくれ』と言われるがままに、14レースで勝つという驚異的なシーズンになった。でもそれはそれだけのこと。ロードレースを取り巻く人々に完全に嫌気がさしていた。全てがくだらないとも思えた。楽しさや愛情が取り払われた下劣な世界に浸り続けたいとは思わなかった。ワールドツアーレベルはどうか分からないけど、アメリカのロードレース界はサイクリストが貧乏くじを引いているような状態だった。

「ロードレースを取り巻く現状に文句を言う人は大勢いる。でも誰も声をあげて実行に移さないんだ。矢面に立つことを恐れ、問題児と見なされることを恐れている。俺は問題児と呼ばれても何も気にしない」– ジャスティン・ウィリアムズ

2018年はジャスティンにとって転機となる1年でした。スペシャライズドと契約した彼は、フィックスドギアのスーパーチームである『スペシャライズド・ロケットエスプレッソ』の一員としてレッド・フック・クリットに参加。それは彼にとってある種のお告げのようでした。「チームメイトたちは家族のようだった。今までそこまで深くチームに入り込んで、愛情を感じることなんてなかった。これまで所属してきたチームはどれも『バケツの中のカニ』の集まりのようなレベルだったんだ。例えば『君は良い選手だ。でもそこまで飛び抜けているわけじゃない』ってね。現実のところ、そんなことはどうでもよかった。チームに入ったからには、それに見合った走りをするだけ。チームメイトがそれぞれを支え合うんだ。お互いを愛して、相互にリスペクトしなければならない」。

スペシャライズドとの契約の中で、ジャスティンは個人としてロードレースに参加。全くチームメイトがいないにも関わらず、彼は全米アマチュアロードレースとクリテリウムでチャンピオンに輝きました。ファンが多く、露出度の高いレッド・フック・クリットでの活躍も手伝って、ウナギのぼりとなったジャスティンの名声。そこでジャスティンは閃いたのです。『今の立場を活用して自分のチームを作るべきじゃないのか?』と。それは、彼が長年望み続けてきた、若い選手に活躍の場を与えるチーム。メンバーが結束し、一丸となって走るチーム。それが『リージョン・オブ・ロサンゼルス』の始まりでした。

「他の選手たち、若い選手たちと、自分がスペシャライズド・ロケットエスプレッソで経験したことを分かち合いたかったんだ。弟に自分と同じ道を歩ませたくなかった。もうこりごりだと思った。ロードレースを取り巻く現状に文句を言う人は大勢いる。でも誰も声をあげて実行に移さないんだ。矢面に立つことを恐れ、問題児と見なされることを恐れている。俺は問題児と呼ばれても何も気にしない」。2019年もスペシャライズドが引き続きサポートしてくれて、そこにラファのパートナーシップが加わったことは大きかった。さらにシマノも話に乗ってくれた。自転車界を代表する3つのブランドがバックアップするプログラムは史上初だなんて知らなかった。レースの準備が整ったんだ」。

「全て実行に移してみよう」
– リル・ウェイン

『リージョン・オブ・ロサンゼルス』は北米ロードレースの歴史に起こった最高の出来事の一つだと言えるでしょう。シーズン序盤をラファ サイクリング クラブのグレー色のジャージで走った彼らは、先月から新しくラファ カスタムで製作したオリジナルジャージを着て走っています。着ているジャージキットの色が何であれ、彼らがやってくると一目でわかります。親近感のある大きなエネルギーとヒップホップに溢れた『リージョン』には伝染性があります。アメリカ国内外の何千というサイクリストたちが、ジャスティンの前向きな姿勢にインスパイアされた『プライド』に参加。あまりロードレースの中では見ないことですが、チーム内では口喧嘩のような会話が飛び交います。不思議なことに、それが人の心を引きつけています。コリーがヘルメットに装着したGoProで撮影したレース映像は、毎回何十万という視聴回数を得ています。ファンに会い、ファンと接する時間を惜しみません。レースのレベルは今のところ低いかもしれませんが、人間性の高さはどんなレースをも凌駕しています。

驚くことに、ジャスティンはチームマネージャーであり、スタースプリンターです。チーム運営に携わることはトレーニング時間の減少を意味しています。しかしジャスティンは自分のキャリアを犠牲することを厭いません。仮に彼が去った後も継続して存在するかけがえのないものを作り出そうとしているのです。「本当に幸せだと思う。『リージョン』は予想をはるかに上回るスピードで成長している。チームメイト全員が目的を理解していて、それをチームが評価していることも分かっている。彼らには幸せになってほしい。このロードレース界のユニークな経験を、仮に彼らがトップレーサーになれなかったとしても、今後の人生に繋げてほしいと思う。このプログラムを通した人間としての成長は勝利よりも意味がある。今でも勝つことを愛している。でも人生にはそれよりも大事なことがあると思うんだ」

それが彼にとってのサイクリングなのです。