ラファ ガイド バイクパッキング編
オフロードアドベンチャーに向けて知っておくべきこと
24 June 2022ラファには様々なスタイルのライドをするスタッフが在籍しており、バイクパッキングのヒントやコツも独自に持ち合わせています。このガイドはこれらのスタッフの協力により作成されました。
キャット・カラリス
ソーシング & プロダクションマネージャー
ウルトラエンデューランスレーサー、週末キャンパー
アレックス・ウィンデット
フロントエンドエンジニア
オフロード探検家、ときどきスピードも追求
サスキア・マーティン
シニアプロダクトエンジニア
真のグラベル愛好家でどんな地形をも愛する冒険家
セルジオ・ジェンセン
プロダクトマネージャー
熟練のバイクパッカーでオーバーナイト愛好家
ルートに従う
一見、プランを立てずに出発することも「あり」と思ってしまいがちですが、ルートを決めていないせいで冒険が台無しになってしまうこともあるのが現実です。もちろん、少し自由に探索できる楽しみを用意することも必要ですが、全く未知、無計画の状態で行かないことが本当に重要です。
まずは自分がA地点からB地点へ行きたいのか、出発地点へ戻ってきたいのかを考えましょう。どちらにも利点はありますが、もし出発点へ戻ってこないのなら、到着地から帰ってくる交通手段も考えておきましょう。もし公共の交通機関を利用する場合は、自転車を持ち込めるかどうかも確認しておきましょう。
そして可能なら、どの辺りで宿泊するのかを現地に着く前に見込みをつけておきましょう。キャンプスポットの確保を現地到着後の運任せにすると、十分なスペースを確保できなかったり、暗闇の中を寝場所探しに奔走しなくてはいけなくなる場合もあります。
ルートプランアプリをダウンロードして、ルートの計画をしたり、他の人が作ったルートを見つけましょう。自分でルートを作る場合は、獲得標高にも注意を払いましょう。地図を見ているときについ見逃しがちですが、これを見落としてしまうと大変なことになってしまう場合も。
必要なものはすべて持っていきましょう
身軽でいることがバイクパッキングの原則ではありますが、ほんの少しの贅沢を持ち合わせていることがその重量に見合う価値を持つ場合もあります。荷物を着けた状態で自転車を持ち上げることができる重さに留めておくことが重要ですが、クロスカントリーやレースに参加するのでなければ、若干の重さは負担にはなりません。
香水のサンプルを持っていきましょう。制汗剤を持ち運ぶよりコンパクトで、サドル上で長時間過ごした後にさっと一振りすれば気分を上げてくれるでしょう。
ソックスとヘルメットは、日中に吸った湿気を夜のうちにしっかりと乾かしましょう。
結束バンドは様々な場面で活躍しますし、荷物にもならないので、予備を必ず持っていきましょう。
常に
先割れスプーンを携帯しましょう。
跡を濁さず
バイクパッキングの魅力は自然や訪れる場所の美しさがあってこそのもの。その美しさをそのままの状態に保つことはマナーとして当然のことです。景観を守るためのヒントやコツをこちらにご紹介します。
食料はゴミを出さないよう、再利用可能な容器に入れて持ち運ぶようにしましょう。心を満たす朝食のためにオーツをフムスポットに入れて持っていくのも良い考えです。
包装されている食料を買わなくてもいいようにするには? 自然のものを食べましょう。採餌は、ゴミの出ないスナック、そしてエネルギーレベルを維持するための最良の選択です。出発前に植物図鑑アプリをダウンロードし、食せる自然の恵みを見つけましょう。くれぐれも毒キノコにはご注意を。
荷造りと荷解き バイクパッカーの儀式ともなる荷造りと荷解き。キャンプで荷解きをしたら、出発前に忘れ物なく全てを積み込んだことを確認しましょう。出したもの全てをまた元に戻さなくてはいけません。
不測の事態の予測
最も記憶に残る瞬間は、全く予想だにしていなかったことが起きた瞬間であることも。オフロードのアドベンチャーを計画するときは、あらゆることへの対処を見越しておくべきです。あまり人がいないような道を行く場合は、不測の事態に備えて必要なものを準備していきましょう。
チェーンが壊れてしまっては進むことができないので、チェーンカッター工具セットとスペアチェーンリンクを持っていきましょう。
ラックやボトルケージのボルトが緩んだときなどに使える結束バンドも持っていると安心です。
パンク修理の際にはパッチだけでなくタイヤブートもあれば便利です。
リアディレイラーがないとは、ギアチェンジができないということ。
シングルスピードにならないよう、スペアのディレイラーハンガーを持っていきましょう。
そして最も重要なことは、対応力を持つことです。
それにはマインドセットが全てと言っても過言ではないでしょう。
ライドを楽しむ
宿泊場所に到着できるか、予定通りに進めているか、最良のルートを選択できたかなどの細部に考えが囚われてしまいがちになりますが、立ち止まってみたり、何かを調達してみたり、ゆったりと時間をとって辺りを見渡すことも忘れないようにしましょう。
休憩時間も考慮して予定を組みましょう。時間がなくて美味しいカフェや焼きたてのパン、絶好の遊び場に立ち寄れなくなるのはとても残念です。
そしてデータではなく、景色を楽しみましょう。バイクパッキングは、自然や環境との一体感を楽しむのが醍醐味です。コンピューターの数値は無視しましょう。
どうせ旅が終わればすぐに仕事に戻るのでしょうから。だからもし、ライド中時間がタイトになってしまっても、自転車に乗っていることのありがたさを忘れないようにしましょう。